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バーナード組織論
2006 / 12 / 20 ( Wed ) 会社での人間関係で参考になるかと思います。
ちょっと難しいかも知れませんが、勉強になります。 人間は組織内において、「権威」を背景に行動することがよく見られます。社長などは典型例でしょう。しかし倒産企業の社長には誰も権威を認める人はいないでしょう。このように組織における権威という概念は非常に重要なものです。 バーナードは権威に関しては、受容説と呼ばれる考え方をとっています。受容説とは「命令を受け入れるかどうかは部下が決定権をもっている」という考え方です。言いかえると、一つの命令が権威を持つかどうかは、命令を発する人の側にあるのではなく、命令を受ける側が受け入れるかどうか、その命令に同意するかどうかに基づいているということです。 このような考え方は、権威という言葉を聞いたときにイメージするものとは違うかもしれません。たとえば、独裁者による専制的な国家を例にとると、国民は専制君主のやり方に不満を持っているかもしれませんが、いちおう国家のやり方を受け入れているわけです。しかしあまりにひどい政治や国家運営を行うと、革命が発生し、君主の権威は失墜してしまいます。これは国民が専制君主のやり方、つまり君主の権威を受け入れなくなっているからです。 企業の例でも考えてみましょう。上司が理不尽な命令ばかり発しているとしましょう。最初は上司は人事権や評価権限を持っているために、しぶしぶ部下は従っているわけです。これはいやいやながら、上司の権威を受けいれているわけです。しかしあまりにひどい命令ばかり行っていると、みんな会社を辞めたり、他の部署に移動したり、はたまた上司を監督している上位階層の人に対して苦境を訴えることでしょう。この時点で、部下は上司の権威を受け入れなくなっているのです。つまり上司が権威を持てるかどうかは、部下が上司の権威を認めるかどうかにかかっているわけです。組織論において、現在では、この受容説が主流になっています。 権威を受容するための条件は4つあります。 (1)命令が理解できること 理解できない命令には権威は発生しません。たとえば、わけのわからない命令や指示が上司から行われる場合には、部下は「この上司は何もわかっていない」と感じて命令を無視し、上司の権威を受け入れなくなるでしょう。 (2)組織の目的と命令が一致していること 部下が組織の目的だと考えていることと、上司が発する命令が食い違っている場合には、部下はその命令を受け入れることができない場合があります。たとえば地球環境にやさしい企業を目指すという目的のもとで、「コストを考えると、工場排水を浄化せずにそのまま川に流せ」という命令に従うことは難しいかもしれません。この場合、上司の権威は受け入れられなくなるでしょう。 (3)個人の目的と両立すると信じられること また個人の目的と上司の命令が矛盾している場合には、部下としては上司の命令を受け入れられません。たとえば総務部の株主総会担当者が、上司から、総会屋に対して利益を供与して株主総会をうまく切りぬけることを命令されたとしても、そのような法律違反の行動を精錬潔白な部下は受け入れることはできないでしょう。そのため、上司の部下に対する権威は発生しないのです。逆に部下の持っている主要な目的が、社内での出世にあり、株主総会をうまく切りぬけて、自分の評価を上げたいと思っているのであれば、そのような命令にも従うでしょう。つまり個人の目的と命令の内容が両立していないと権威は発生しないのです。 (4)命令が精神的・肉体的に実行できること たとえ上司からの命令でも「死ね」という命令は実行できません。ただ簡単に実行できる命令も部下にとっては意味がないかもしれません。上司の命令が部下によって受け入れられるためには、部下の能力をちょっとだけ越える命令を発することです。 また、バーナードは権威を論じるときに、「無関心圏」という概念を用いています。無関心圏とは「権限があるかないかを意識的には問わず、無意識に命令を受け入れる範囲」のことです。命令には明らかに受け入れられないもの、どうにか受け入れられるか受け入れられないかといったぎりぎりのもの、そして問題なく受けいれられるものの3種類あります。最後のものは無関心圏の中にある命令です。無関心圏内にある命令については常に受け入れるのであって、命令が何であるかについて部下は“無関心”なわけです。 無関心圏は、組織に対する個人の執着と、その執着によって発生する負担や犠牲との兼ね合いに応じて、広くなったり狭くなったりします。組織に貢献しようという意思が大きければ大きいほど、個人が負担や犠牲と感じる部分が小さくなるので、無関心圏の範囲は大きくなります。 また人によっては優れた能力を持っている人がいます。そのような人は、組織内での職位とは無関係に人から尊敬を受けることがあります。つまりその人の発する言葉には権威が発生するのです。これは、組織内での職位を背景とする権威(=「職位の権威」といいます)と区別するために、リーダーシップの権威と呼ばれます。リーダーシップの権威が職位の権威と組み合わされることによって、組織メンバーはその権威を認め、両方の権威が備わっている人からのものであれば、「無関心圏外にある命令でもこれを受け入れ…かような信頼が生じてくれば、命令への服従それ自体が一つの誘因にさえなるであろう」とバーナードは指摘しています。 テーマ:美容室 - ジャンル:ファッション・ブランド |
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